はるの趣味日記

野鳥撮影系大学生の雑記ブログ

茨城県で日本初記録の鳥が記録されたらしいので迷鳥が出現する要因を説明していこうと思う

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 こんな記事を見つけました。

【茨城新聞】涸沼で国内初確認 カオグロアメリカムシクイ

どうやら茨城県の涸沼でカオグロアメリカムシクイが日本で初めて記録されたようです。

 

去年の9月のインドアカガシラサギの時も驚きましたが、日本国内だけで鳥を見ていると世界にはそんな鳥がいるんだ!と驚かされることが多々ありますね。

 

ところで普通は記録されないはずの鳥が記録される要因ってなんだと思いますか?

 

渡りのルートミス?それとも生物の本能的に種の分布を広げようとしている?

 

後者だったらがんばって渡航したのかもしれませんが、前者の場合は理由があることになりますよね。

 

今回はそういった渡りのルートミスの要因を説明していこうと思います。ちなみに今回の話は昔大学図書館で読んだ野鳥についての本で覚えた知識が多めです。

 オーバーシュート

 名前からも想像がつくと思いますが、要するに行き過ぎです。

 

例えば東南アジアから東南アジア間で移動する鳥がいるとしましょう。図で言うとこんな感じ。

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実際こんな風な位置にピンポイントに渡る鳥がいるかは置いておいて、まあ東南アジア間でも鳥は移動しているので良いでしょう。

 

でも渡り鳥がもしその位置で止まらずにそのままわたり続けてしまったら?

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こんな風に本来の目的地を飛び越えて別の場所に向かってしまうことがあるんですね。これをオーバーシュートと呼ぶようです。

 

なんだかネットで調べてもあんまり出てこないけど大学図書館で借りた本に書いてあったので間違いないはず

 

ちなみにこのルートを例に選んだのはわかりやすかったからって言うのと東南アジア系の鳥が南西諸島で記録される例が他の地域での記録よりも多いから。

 

まあ、実際偏西風とかありますし渡りのルートミスは起こりやすいんでしょうね。きっと。

 

逆に舳倉島をはじめとした日本海側の離島は東南アジア系の迷鳥よりもヨーロッパ系の迷鳥が記録されやすいイメージです。

鏡像ルート

 要するに渡りの方向ミス。左右逆に渡っちゃうってことですね。

 

野鳥は夏は繁殖、冬は越冬のために渡りを行います。で、これらには気温が大事な要素になるので移動の南北を間違えることはほぼあり得ません。

 

ですが左右逆に渡ることはたまにあるようです。特に越冬に関してはとりあえず過ごせさえすればいいので致命的な問題になるのは気候だけということになります。

 

迷鳥とされている鳥が冬季に日本各地で越冬しているという話はよく聞きますが、これが原因です。

 

ちなみに北アメリカに生息している鳥が日本で記録される場合、この鏡像ルートが原因になることがちらほらあるようです。

 

逆に夏場は繁殖という目的があるのでそういう話は聞きませんね。そもそも単独で迷ってきた1羽の鳥だけじゃ繁殖もできませんし、営巣地の条件ももっとシビアからかもしれません。

 

まあ、たまに日本で繁殖しない鳥が営巣したって話も聞きますが。

仲間に混じって渡る

例えば渡りの時期に定期的に日本を通過したり、日本で越冬する鳥の中には繁殖期に日本では記録されにくい鳥と一緒の場所で行動していることがあります。

 

鳥たちは別に同じ種の鳥同士で群れを作っているわけではありません。例えばカラ類やシギチは意外と別種とも行動を共にします。まあ、もちろん同種同士が多いのですが。

 

で、繁殖地などで一緒に行動しつつそのまま一緒に混じって渡ってきてしまうということもよくあるようです。

 

シギチの群れの中に1匹だけ珍しいのが混じってるぞ!とかって話はそういうのが原因になることも多いようです。

台風などの低気圧

 台風の後は珍しい鳥がいるかもしれないという話を聞いたことがあるバーダーの方は多いはず。

 

実際その通りで台風や強い低気圧の後に記録されにくい鳥が見つかることはよくあるようです。

 

なんでかって、台風のような強い風を伴ったものに鳥のような小さな動物は抵抗できませんからね。

 

風の強い日に漁港で風に流されているトビを見ればわかると思います。もうちょっとの風でビュンビュン流されますからね。台風クラスの風になると抵抗なんてきっとできないでしょう。

最後に

 ちなみに今回のカオグロアメリカムシクイがどのような要因で出現したのかはわかりません。

 

単純にルートミスで来てしまったのか、分布を広げようとしているのか。どちらにせよ鳥の生態や行動は面白いですね。

 

次はなんの鳥が日本初記録になるんでしょうか。楽しみで仕方ありませんね。