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はるの趣味日記

野鳥撮影系大学生の雑記ブログ

三徳に愛を込めて-荒田の中心で愛を叫ぶ-

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 鹿児島県鹿児島市荒田、そこに三徳はある。

 

三徳というのはいわゆる定食屋だ。そして僕が大学生活4年間お世話になり続けた名店である。

 

写真を撮っていないのでメニューや店の写真についてはこちらから確認してほしい。

 

なんでも30年以上前から存在し続けているらしい。当時は鹿児島大学周辺の中でもおしゃれな定食屋の一つだったらしい。友人の両親が言っていたそうな。

 

現在ではおしゃれさという意味では他の店に譲るがそれでも威厳という意味ではこの周辺のどの店にも負けないほどである。

 

そんな三徳に僕が出会ったのは4年前、サークルの先輩に連れて行ってもらったのが始まりだ。まさかこれほど長い付き合いになるとは思ってもみなかった。

 

まあ、僕は三徳のオヤジに顔すら覚えられていないのだけれど。ちなみに友人は顔を覚えられている。

 

さて、この三徳という店。外観はお世辞にも綺麗とは言い難いし、最近のおしゃれなスタバでコーヒーを飲んでそうな大学生には間違いなくウケない外観だろう。

 

内部は言うまでもなくである。

 

しかし僕はこの汚い外観が何とも言えず好きだ。どことなく落ち着くのである。それは例えるなら田舎の実家を思い出すような、そんなイメージだ。

 

まあ実際僕は実家に帰ったところでそこまで落ち着くわけではないが、この店は落ち着くのである。

 

このあたりで三徳の一押しメニューを紹介しておこうと思う。

 

5品定食という定食だ。三徳には五品定食というものがあるのだ。

 

もともと三徳は大盛りの店として鹿児島大学界隈では有名である。

 

そのため現代風のおしゃれ大学生にはまったくウケないが、体育会系の部活をしている男たちが集団で飯を食っているのを見かけることもあった。

 

その大盛めしの代表が5品定食である。

 

内容はご飯味噌汁に加えてハンバーグ、ニラ玉、チキン南蛮、エビフライ、とんかつ。

 

まさに初見殺しといってもいいだろう。昔ちょっと条件付きで男3人がかりで食べたこともあるがなんだかんだあれを一人で食べると思うとぞっとする。

 

大学入学当初から4年も年を取り、最近ちょっとご飯を食べる量が減ってきたが残念ながら一番ご飯を食べられた時でもあの定食を食べきることはできなかっただろう。

 

僕はあの定食を食いきることが出来たものを尊敬する。いや、本当に。

 

そういえば僕が大学に入りたてのころは定食と一緒にゆで卵が出されていた。僕は決してそれを食べなかったけれど、いつの間にか消えていた。

 

時期を考えてみると消費税が8%に上がった時期だったと思う。三徳ほどの店でも消費税増税の煽りを受けるのかと驚愕した覚えがある。

 

出されても食べなかったから消えても問題は無かったが少し寂しさを覚えた。

 

ところでどうでもいいが僕は三徳の味について思うところがある。

 

それは卵焼き甘すぎない?という話だ。

 

鹿児島最終日、僕は最後の晩餐に三徳を選んだ。午後8時半ごろにサークルの後輩2人を引き連れ、入店した。

 

なんだか三徳初入店の日を思い出して目頭が熱くなるのを感じた。

 

三徳に初めてやってきた時は先輩に連れてきてもらい、そして最後の日は後輩を連れていく。

 

これぞ引き継がれる三徳魂である。

 

そして僕はなにも言わずに後輩たちにメニューを決めさせた。後輩Aは5品定食、後輩Bは学生定食だ。

 

言わずもがな、これらのメニューはいわゆる大盛系定食だ。しかも後輩Bは女子である。

 

案の定残した。仕方がない。当然だ。後輩Aも偉大なる5品定食の前に撃沈6割程度しか食べられなかったようだ。

 

仕方がない。これも経験だ。食べきれなかったという挫折と屈辱を持って成長してほしいと願う。願わくば彼らが将来のヘビー三徳erにならんことを。

 

ところでだ。問題は僕だ。

 

申し訳ない。ここで懺悔すると僕も定食を残した。

 

前述のとおり原因は卵焼きだ。

 

甘い、甘すぎる。そしていつも通り量が多すぎる。

 

最後の三徳、いわゆるLastST、略してLSTで僕が注文したのはとんかつセット。

 

これはご飯、味噌汁に加えてとんかつとサラダ、揚げ出し豆腐に卵焼きが付いてくるというびっくり仕様の定食だ。

 

値段は覚えていないがたしか1000円もしなかったはずだ。コスパは高いといえる。

 

もちろん僕は4年間三徳に通っているのでいくら大学入学時よりも飯が食えなくなっているとはいえこの程度余裕である。

 

揚げ出し豆腐、とんかつ、サラダ、味噌汁、ごはんをなんなく平らげていく。

 

途中で卵焼きもつまむ。つまんでいる時に確かに違和感はあった。が、他のおかずと並行して食べていればそこまでの違和感を感じない。

 

問題は、、、他のおかずを食べきってからである。

 

違和感の正体が明らかになる。これは、、、甘い。確かに三徳は甘めの味付けだったがここまで卵焼きは甘かっただろうか?

 

さてはオヤジ、、、砂糖入れすぎたか?いや、そんなことはないはずだ。三徳のオヤジも定食屋としてのプロ。

 

30年近い歴史を誇る三徳でそんなことはあってはならない。

 

つまり今まで気づかなかったが、というか三徳で卵焼きを食べたことはなかったので当然だがこの卵焼きの味はデフォルトでこれなのだ。

 

普段から甘い醤油を嗜んでいる鹿児島の民にはこの程度どうってことないのかもしれない。

 

普通か、いやちょっと甘い程度で済むのかもしれないが九州の外からやってきた僕としてはこの違和感に耐えることはできなかった。

 

そう、残したのである。不可能だった。

 

思えば初めて三徳に初めて来たときも何かを残した気がする。初心忘るべからず。そんな大事なことを三徳は、三徳のオヤジは料理をもって僕に教えてくれた気がした。

 

これこそ定食屋のプロとして大事なことなのではないだろうか?

 

話が逸れた。とにかく三徳の卵焼きは甘いから気を付けろと僕は言いたいのである。

 

 最後になるが僕は三徳に言いたいことがある。

 

なぜ僕のバイト申し込みを無視してほかのバイトを雇ったのか。これである。

 

以前バイトをしたいと三徳のオヤジに申し出て、履歴書まで書いて持っていたというのに。

 

君は声が出そうだからいい感じだねと言ったじゃないか。じゃあまた電話するといってくれたのに。

 

これはあれだろうか。三徳への愛が深いあまりに働くことを拒否されたのだろうか。

 

撮り鉄が鉄道会社で働くのを拒否されがちなように、僕もまた三徳で働くことを拒否されたのか。

 

真偽はわからない。だが結果として僕は三徳でアルバイトをすることはできなかったという結果だけは残った。

 

しかしこれもいい思い出である。

 

恋愛だってそうだ。年を取ってから思い出すのは叶った恋愛よりも叶わなかった恋愛だというだろう。

 

それと同じで僕は年を取ってからまた三徳のことを思い出す。

 

長くなってしまったのでそろそろこの文章を締めようと思う。

 

ありがとう三徳。三徳よ永遠に。