はるの趣味日記

野鳥撮影系大学生の雑記ブログ

バードウォッチング初心者に向けておすすめな野鳥図鑑の選び方を順序立てて説明します

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 こんばんは。バードウォッチングが趣味のはるです。バードウォッチングを始めてもう4年程経とうとしていますがまだ見ぬ野鳥がたくさんいます。

 

実は日本では600種以上の野鳥が記録されているのですが、僕が見たことがあるのはだいたい200種ちょっと。まだ3分の一以下しか見れていないということですね。ちなみに個人が今までで見た鳥のリストをライフリストといいます。

 

僕のライフリストは53万です

 

と言いたいのですがサバを読むのは悪いことなので止めました。このライフリストの管理ですが、僕は野鳥図鑑にチェックを付けて管理しています。強者はExcelを使って管理したりすることもあるようなのですが、僕はそこまではしていません。

 

きっと大体の人が図鑑にチェックを付けて管理しているはずです。具体的には鳥名の目次のところに丸を付けている人が多いんじゃないですかね。少なくとも僕はそうしています。

 

で、話はちょっと変わるのですが最近後輩が図鑑を買うか悩んでいるという話を聞きました。買うかどうかというよりは図鑑を買うところまでは決まっていて、どの図鑑を買うか悩んでいるという話でした。

 

そこで今回はその後輩にうまく説明できるようにするための忘備録も兼ねて図鑑の選び方を初心者から成長するまで順序立ててどれを買えばいいかっていうのを説明していこうと思います。

 

ちなみに野鳥図鑑も1冊買えばそれで終わりというわけではありません。嵌っていけばきっと一冊では満足いかなくなるはずです。野鳥には1冊では網羅できないほどの特徴があったりするので勉強したい種に合わせて野鳥図鑑を買い足して知識を付けていくのも大事なことなのです。

野鳥図鑑の選び方概形

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ざっくりとした図でごめんなさい。ちなみにパワポで書きました。バードウォッチングにおける上級者の区切りは微妙なところですが、声もわかって各種の細かな違いも分かっていれば十分かなと考えました。

 

ちなみに僕は中級者ぐらいですね。だいたいの種はわかりますが種ごとの細かい特徴だったりはわからないことも多いです。ついでに言うと研究室に配属されていた期間はあまり鳥見に行けなかったのでどんどん知識が抜けていった感じはありますね。

 

野鳥写真の撮影にのめりこんでいたのでその時間をしっかり観察と勉強に充てていればもっと詳しくなっていたかもしれません。

 

ざっくりと初心者、中級者、上級者に分けましたのでこれに沿ってお勧めの図鑑を説明していきたいと思います。

初心者におすすめの野鳥図鑑

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 まず初心者におすすめしたい一冊の条件ですが、たくさんの種類の野鳥が載っていることです。

 

いわば野鳥のカタログ的な扱いができるものがいいかなと考えています。600種近くあれば上等ですね。とりあえずどんな種にも万能に対応できるものが望ましいと考えています。

 

よく最初の一冊にはもっと初心者向けの近場で観察できる野鳥ばかりが載っている図鑑を選ぶべきだという意見もありますが僕としてはそれには反対です。

 

たしかにとっつきやすくはあるのですが、そういうタイプの図鑑を買うと後からたくさん種類の載った図鑑を買い足すことになります。

 

少ない種だけを載せた図鑑だと、ちょっと珍しい鳥が出たらそれだけで識別の範囲外になってしまいますからね。それに鳥の種類の勉強にもあまり向きません。とにかく載っているということは大事だと思うんです。

決定版 日本の野鳥650

僕も使っている図鑑であり、初めて買った図鑑でもあります。買った時期はバードウォッチングを始めて1年くらい経とうとしている時でした。

 

本当はもっと前に同著者の図鑑を買おうと思っていたのですが、新しいバージョンのg出るからもう少し待てという意見をいただいたのでこちらが出るまで待つことになりました。

 

メインで使っていますが正直これだけでも全然不自由はしません。ただ、ハマシギの幼鳥が載っていなかったり細かい所での情報不足は否めないかなといったところです。

 

識別が難しい種だったり換羽で見た目が違ってくる種に関してはその種に特化した図鑑を使うのが望ましいでしょうね。

 

ちなみに近年の日本初記録の野鳥は載っていないものが多いです。例えばオレンジツグミだったりクロビタイハリオアマツバメだったりですね。

 

滅多に出るような鳥ではないのでこのあたりは載っていても載っていなくてもという感じでしょう。

フィールドガイド日本の野鳥

こちらは日本野鳥の会が出版している野鳥図鑑です。出版元が元ですから信頼を重視したいという人はこれでしょう。

 

別に決定版日本の野鳥650に信頼性が少ないわけではありませんけどね。♪鳥くんの図鑑の方はちょっとそのあたり微妙らしいですが。

 

この図鑑の大きな特徴として野鳥がすべてイラストで描かれているというのが挙げられます。

 

決定版日本の野鳥650と♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670は写真図鑑ですからね。この差はかなり大きいです。

 

どちらが悪いという事は無くてどちらもいいところはあるのですが、やはりイラストだと実際にその鳥を見てみると色の具合が違ったという事もあります。

 

そのかわり、特徴の説明に合わせてイラストを書いてくれているので識別のための情報は理解しやすかったりします。

♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670

プロバードウォッチャーの♪鳥くんが出している図鑑です。さかなクンのパクリではありません。個人的には断然さかなクンのほうが好きですが。

 

ちなみにバードウォッチングだけじゃなく歌手やったり作曲家をやったりもしていたそうです。

 

僕ら世代には懐かしい遊戯王のこの曲を歌っていたのも♪鳥くんだったようです。

www.youtube.com

 ...そんなことは置いておいて図鑑の説明ですね。♪鳥くんの図鑑は決定版 日本の野鳥650と同様に写真図鑑です。

 

最近は第二版が発売されて収録された鳥の数が増えました。最近日本ではじめて記録されたインドアカガシラサギあたりも増えたようですね。

 

とにかくたくさんの種類が載っているのがいい!って人はこの図鑑をメインに買うのが良いでしょう。

 

また、他の2つに比べて説明がそんなに長くなく気楽に読めます。あまり長い文章を読みたくないという人はこれがいいかもしれません。

 

メリットも目立ちますが他の2つに比べて誤植が目立つのも特徴です。出版元の文一出版から正誤表が公表されています。

 

♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670(初版)正誤表:http://www.bun-ichi.co.jp/news/errata/tabid/98/Default.aspx?ItemId=67

 

初版の正誤表ですから第二版ではかなり修正が入っていると思いますけどね。とりあえず、決定版日本の野鳥650やフィールドガイド日本の野鳥と比べると信頼性的には少し落ちるかなという感じです。

 

...いや少しかどうかって言われると微妙ですね。個人的には決定版日本の野鳥650かフィールドガイド日本の野鳥を買ってほしいです。この本も悪いところばかりではないとはいえ、最初から間違いが多い図鑑を買って勉強するのは微妙だと思いますし。

 

なんで初心者向け図鑑で勧めたかって?他におすすめの図鑑ってなかなか無いんですよね。なので強いて言うならこの図鑑がおすすめって話です。

 

さて、まず1冊で大まかなカタログ的な図鑑を紹介しましたが興味を持ったばかりの初心者からそんな滅多に見れない鳥も載ってる図鑑を勧めても無意味って意見もあります。

 

たしかにそうです。バードウォッチングをやろうという意思がなければ最初からこんな本を読み進める気にはならないかもしれません。

 

そんな人たちにはもう少し載っている種数が少なくて近くの山や公園でも見やすい鳥が網羅されている図鑑を最初の一冊にするのが良いのかもしれません。僕は持っていませんがこの辺りとか評価も高くて良いんじゃないかと思います。

まあ、個人的には結局やる気が無ければ薄めの図鑑でも読み進めることは無いと思うんですけどね。そういう意味では分厚い図鑑を買っても薄めの図鑑を買ってもどっちでも同じですし、やる気があるなら分厚い方を買っておいて損は無いと思うんですよ

 中級者におすすめの野鳥図鑑

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野鳥の名前を聞いてどんな鳥だったか思い出せたり初心者におすすめの図鑑を見てだいたいの種がわかるようになれば中級者と言えるでしょう。

 

人にもよりますがバードウォッチングを始めて2シーズン目くらいになると中級者と言えるくらいになっていると思います。

 

あ、ざっくり種類がわかると言っても識別の難しい種は別です。例を挙げるならムシクイ類やらカモメ類やらですね。このあたりは上級者でもわからない人が多かったりするので。

 

中級者の壁はシギ・チドリですね。このあたりがわかり始めてくるとどんどん上級者に近づいていってる感じです。

 

話は逸れましたが、ざっくりと見ただけではわかりにくい種を細かく識別するための勉強に使える図鑑を中級者にはお勧めしたいと考えています。

 

たくさん種類が載っている図鑑では1種あたりに割けるページ数が限られていて、換羽のパターンや識別ポイントなど詰め込みきれない情報があるわけですが、そのあたりを種ごとにまとめた図鑑を使って補完しようという考えです。

シギ・チドリ類ハンドブック

始めたての頃は全て同じに見えたであろうシギチに関する本です。カモメ類やムシクイ類も同じに見えますがこいつらは図鑑に載っている種数に対してフィールドで見かける種数は割と少ないです。代わりに識別は激ムズですが。

 

それに対してシギチはフィールドで見かける数も多いし種数も豊富です。知識がない状況では識別の難しさは初心者にはかなりつらいものがありますし、おまけに時期によって換羽状況だったり成長具合だったりでかなり違いも出てきます。

 

とにかくシギチをある程度識別できるかできないかで一枚壁がある感じですね。ぜひそこを突破するためにもこの本を使ってほしいと思います。

決定版 日本のカモ識別図鑑

カモも雄の繁殖羽だけ見るなら簡単ですが、エクリプスや雌の識別などを識別しようと思うとけっこう大変です。

 

この図鑑は詳細な説明にページ数を割いてくれていて、カモだけに関してはトップクラスの図鑑でしょう。

 

身近なカモから日本で飛来するのは珍しいカモまでしっかり網羅していますし、カモに関してだけならこの図鑑一冊あれば十分だと思います。

 

先日fielderという雑誌でトモエガモ誤射の事件がありましたし、それだけカモの識別は難しいということです。

 

たかがカモの識別なんて思わずにこの機会にぜひ勉強しなおしてはいかがでしょうか。誤射の件に関してはこちら:Fielder | お知らせ

ワシタカ類飛翔ハンドブック

次は猛禽に関する専用図鑑です。この図鑑はワシタカというジャンルに絞ったうえにさらに飛翔時の識別に関して焦点を当てています。

 

止まっていてくれれば普通種なら意外と識別は簡単だったりするんですよね。ですが飛翔時となるとまた話は別です。

 

シルエットしかほとんど見えませんし、初心者の頃はカラスだって同じに見えます。

 

本当は下面の色だったり、サイズ、翼指の数だったりでいろいろ識別があるんですがちゃんと勉強しないとわかりません。猛禽類をしっかり識別できるようになりたいなら買って損は無いと思います。

その他のハンドブック・専用図鑑

カモメ識別図鑑やカモハンドブックやらいろいろな図鑑があります。個人的には識別が難しい3つのグループとしてよく挙げられるムシクイやカモメ、ジシギのハンドブックなんてあれば買いたいのですが、残念ながらジシギ、ムシクイに関してはそういう本を探すことはできませんでした。

 

カモメの図鑑は比べて識別図鑑で紹介した♪とり君のカモメ観察ノートという本が販売されています。

僕も読んでみましたがさっぱりわかりませんでしたね。カモメは魔境。っていうかこの本自体あまりいい図鑑ではないという話も多いようです。多分カモメの図鑑だとこっちのカモメ識別ハンドブックのが良さげ。まぁ、良い図鑑か悪い図鑑か判断できないくらいに僕はカモメを理解できてないんですけどね。

 

しかもわからない上に鹿児島じゃカモメ類はみられる種がけっこう限られてくるので今勉強する旨みがないなー、と匙を投げてしまいました。(石川はどうなんですかね。鹿児島よりはマシだとは思うんですが。)

 

関東地方やそれより北のカモメ類が見やすい地域なら勉強の機会も多いと思うのでそちらに住んでいる方はぜひ勉強してみると楽しいと思います。

上級者におすすめの図鑑

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今回は上級者におすすめの図鑑として野鳥の声の図鑑を紹介しますが、上級者になっても基本が大事だということは覚えておいてください。

 

図鑑を見直さなかったり鳥を見に行かなかったりするとすぐに鳥見力が落ちたり識別に関する知識が抜けて行ったりします。

 

基本あっての応用なので十分外見で識別できるようになったと思っている方もぜひ定期的に初心者におすすめの図鑑・中級者におすすめの図鑑でおすすめした図鑑を見直してくださいね。

 

さて、上級者向け図鑑で声の識別系図鑑を紹介するのは声で識別というのは僕が意外と取っつきにくい分野だと思うからです。

 

さえずりや地鳴き、ぐぜりだったりいろいろバリエーションもあるしほかの鳥の真似をする鳥だっています。僕はまだここを勉強できていませんので上級者を名乗るには程遠いと思っていますw。

 

それにフィールドに出ても声で鳥を識別できる人って意外と少ないと感じるんですよね。もちろん声が特徴的でそこで判断しても問題ない鳥に関しては別ですよ。

 

見ればわかる鳥でも姿が見えなければ識別できませんからね。そういう時に声での識別は役に立ちます。知っていて損はない知識ですし、なにより知っていればバードウォッチングがより楽しくなる知識なのでぜひ勉強しましょう。

日本野鳥大鑑 420

 けっこう前からある野鳥の声図鑑です。正直こちらよりも次に紹介するCD鳴き声ガイド日本の野鳥のほうがおすすめかなと思います。

 

理由はまず値段が高いこと。1万円超えてくるのはちょっと...って感じですね。

 

で、もう一つは収録されている鳥の種類の問題です。この図鑑はどちらかというと珍しい鳥の収録割合が多い気がするんですよね。

 

気になる方はこちらから収録鳥リストを確認できます。

 

いや、アオショウビンとかヨーロッパコマドリとか誰が必要としてるんだよ...っていうのが正直な感想です。

 

もちろん身近な種も収録してくれているのですが、それでもどこで使うんだよっていう鳥が目立つような、どんな気がします。

CD鳴き声ガイド日本の野鳥

 声の図鑑なら上で紹介した日本野鳥大鑑よりもこっちの方がおすすめですね。値段も5千円しないぐらいなのでと日本野鳥大鑑に比べるとかなりお安いですし。

 

それに安いからと言っても日本野鳥の会が関わっているのでクオリティにも問題はありません。

 

それと初心者向け図鑑で紹介したフィールドガイド日本の野鳥に対応しているのでこれを買おうとしている人はそちらを買うと効率がいいかもしれませんね。

 

見ずらいですがこちらから収録種を見ることができます。

 

 こちらはさっきの野鳥大鑑に比べて身近な種の割合が増えて珍鳥の頻度が減った感じですね。正直これくらい網羅しておけば日本国内の鳥に関しては十分だと思います。

 

北から南まで満遍なく鳥の声を集めてくれていますし、なにかこだわりがあるわけじゃないなら実力的にもコスパ的にもこちらを買うのがいいんじゃないでしょうか。

 最後に

 これでバードウォッチング初心者からステップアップして勉強するための図鑑の選び方の解説を終わろうと思います。識別に関してはここまでできれば十分上級者でしょう。

 

ですがこれだけでは勉強しきれない内容だってたくさんあります。それに種の判断だけでなく年齢な判断、雑種の判断などなど、沼にも見えるディープな識別の世界も存在するんです。

 

他にも識別だけでなくて野鳥の生態に関する本や論文だってたくさんありますし、日本を飛び出して海外の鳥に手を出すのもいいかもしれません。

 

日本で鳥を見ることにこだわっていた人が、一度海外で鳥を見ただけではまってしまったということも珍しくないようですからね。

 

今更ですが、ずいぶんとスケールの大きな趣味にはまってしまったなと思います。今後の人生が楽しみです。とにかくこの記事を見てくれた人が、少しでも野鳥に興味を持ってくれると嬉しいです。